自然循環型社会の創生を目指して グリーンキーパー様の痒いところに手が届くサービスを

IPMが実現する持続可能な生態系の環境保全

地球規模での生態系保全の流れを受け、農林水産省の消費・安全局植物防疫課では、2005年にIPM(Integrated Pest Management)の実践指針を取りまとめました。IPMとは総合的病害虫・雑草管理を指します。病害虫の防除に関して、利用可能な総ての防除技術を利用し、経済性を考慮しつつ、適切な手段を総合的に講じる防御手法のことです。

従来のように、農薬を多量に用いて病害虫を撲滅したり、漫然と薬剤を定期散布したりするのではなく、農地を取り巻く環境と対象種の個体群動態を考慮しつつ、環境的対策、科学的対策、生物的対策、物理的対策などを矛盾なく組み合わせることで、病害虫の密度を抑えようというものです。

では、IPMの基本的な実践方法について解説しましょう。まず実際の進め方は以下の3点がポイントです。

環境整備・雑草の生えにくい環境整備
・害虫の発生しにくい環境整備
・病気の発生しにくい環境整備
予備知識と早期発見のシグナルキャッチ方法の取得・雑草の種類と生える時期、生えやすい場所
・害虫の種類と発生時期、発生しやすい場所のチェック
・病気の種類と発生時期、発生場所での早期発見
雑草、病害虫が発生してしまったら、最少で最大効果の防除手段および防除時期を選択する

そして4つの対策は以下のようになります。

 shiten02-1 環境的対策:雑草、害虫、病原菌の住みにくい環境に改善する物理的対策:機械や器具を使って耕したり、追い払ったりする

科学的対策:薬品で処理して、雑草、殺虫、殺菌などを行う

生物的対策:アイガモ、天敵資材、フェロモン、拮抗微生物などを用いる

富士バイオグリーンでは、これらの考え方をベースに、適切な予防措置、適切な資材の組み合わせと投入を推奨しています。

適切な予防措置

ゴルフ場、サッカー場、野球場などのスポーツターフとしての芝草管理に適切な予防措置です。
①   暗渠排水の整備
②   適正な目砂の選定
③   適正な肥培管理
④   抵抗性品種インターシード
⑤   コアリング、スパイキング/サッチ分解酵素剤の併用
⑥   有効微生物の施用と育成
⑦   フェロモン・トラップ
⑧   周辺樹木の手入れと防除
⑨   周辺雑草の除草
⑩   残渣処理の徹底

 基本3剤の使用と新たな防除手段

スポーツターフを作る上で、最大の課題は「サッチのコントロール」です。未分解サッチはフザリウム、ピシウム、カーブラリアなどの病害菌の温床であり、害虫に産卵・繁殖の場を与えるとともに水はけや肥料の効き目を低下させます。

このサッチ対策には基本3剤の相乗効果で対応します。

shiten02-2

まず、Dr. 芝用補酵素を最初に用いることによって土壌の環境を整備し、有用微生物の定着と未分解サッチの分解を補助します。さらにバイオCAIYAに配合してあるトリコデルマ(7種)、グリオクラディウム属、タラロマイセス属、そして特殊バチルス属は代表的な拮抗微生物群として知られています。そしてブンカイザーは未分化のサッチを分解する酵素です。

これら3剤の使用を基本に、それぞれの環境に適したIPMを実施することによって、持続可能な生態系の環境保全が可能となるのです。

お気軽にお問い合わせください。

Copyright © バイオビジネス普及会 All Rights Reserved.